頑張れない人を、怠け者と呼ぶのは雑すぎる。
「頑張れないのは甘えだ」
この言葉、あまりに簡単すぎると思っています。
頑張れない理由は、人によって全く違います。
でも、その違いを無視して、全部ひとまとめに「甘え」「怠け」と切り捨ててしまう。
それは、思考が雑すぎると思います。
頑張れないことを責めるのは簡単です。
「気合が足りない」
「根性がない」
「本気じゃない」
そう言えば、話は終わります。
でも、それで何か解決するわけじゃない。
むしろ、頑張れない人を追い詰めるだけです。
「自分は甘えているんだ」
「自分はダメなんだ」
そう思い込んで、さらに動けなくなる。
そして、本当に壊れてしまう。
頑張れない人を責める前に、なぜ頑張れないのかを考える。
そのほうが、よほど誠実だと思います。
頑張れない人の中には、いろんな人がいる
頑張れない人の中には、いろんな人がいます。
・エネルギーが枯れている人
・すでに限界を超えている人
・何度も挑戦して折れた人
・真面目すぎて動けなくなっている人
それを全部ひとまとめにして「甘え」と言ってしまうのは、あまりに乱暴だと思います。
エネルギーが枯れている人は、頑張りたくても頑張れません。
心も体も疲れ切っていて、動く余力がない。
そういう状態の人に「もっと頑張れ」と言っても、無理です。
枯れた土に水をやらずに「花を咲かせろ」と言っているようなものです。
すでに限界を超えている人もいます。
周りから見えないだけで、もうギリギリのところで踏ん張っている。
そこからさらに「頑張れ」と言われても、壊れるだけです。
何度も挑戦して折れた人もいます。
頑張ったけど、うまくいかなかった。
また頑張ったけど、また失敗した。
そうやって繰り返して、もう頑張る気力が残っていない。
それは、甘えじゃなくて、消耗です。
そして、真面目すぎて動けなくなっている人もいます。
「完璧にやらなきゃ」
「失敗したらダメだ」
そう思いすぎて、一歩が踏み出せない。
頑張りたいのに、頑張れない。
それは、怠けているんじゃなくて、怖がっているんです。
頑張れない理由は、一つじゃありません。
人それぞれ、背景も状況も違います。
それを無視して「甘え」と切り捨てるのは、思考停止だと思います。
やる気は、根性ではなく”残量”の問題
やる気は、根性ではなく”残量”の問題だと思います。
電池が1%のスマホに「もっと働け」と言うのと同じです。
物理的に無理なんです。
充電しないと、動かない。
人間も同じです。
エネルギーが残っていないと、頑張れません。
エネルギーは、目に見えません。
だから、周りからは「まだ頑張れるはずだ」と見えてしまう。
でも、本人の中では、もう何も残っていない。
そういう状態があります。
そして、エネルギーは、使えば減ります。
当たり前のことですが、これが意外と忘れられている気がします。
仕事で使う。
人間関係で使う。
悩みで使う。
不安で使う。
SNSで使う。
比較で使う。
判断で使う。
気づけば、エネルギーはどんどん減っていきます。
そして、残量が少なくなると、動けなくなる。頑張れなくなる。
それは、甘えじゃなくて、エネルギー不足です。
壊れるまで使うのは簡単です。
「もっと頑張れ」
「まだいける」
そう言い続けて、限界まで追い込む。
それは、誰にでもできます。
でも、壊れない設計のほうが、よほど難しい。
どこで休むか。どこで止まるか。
どこでエネルギーを補給するか。
それを考えて、調整していく。
そのほうが、ずっと難しいし、ずっと大事だと思います。
頑張れない人は、もう限界まで頑張っている可能性があります。
これ以上頑張ったら、壊れる。
だから、止まっている。
それは、弱さじゃなくて、自己防衛です。
正常な反応です。
本当に強い人は、他人を叱らない
本当に強い人は、他人を叱らないと思います。
壊れる前に止まることを、弱さとは言わない。
限界を知っていることを、甘えとは言わない。
むしろ、そこで止まれることが強さだと理解しています。
頑張れない人を責めるのは簡単です。
「甘えだ」
「怠けている」
「やる気がない」
そう言えば、自分は正しい側に立てます。
努力している側、頑張っている側に立てます。
でも、それは本当に強さでしょうか。
頑張れない人を責めるより、なぜそこまで削られているのかを考える。
そのほうが、よほど誠実だと思います。
「何があったんだろう」
「どれだけ疲れているんだろう」
「どうすれば楽になるんだろう」
そう考えることが、本当の強さだと思います。
頑張れない人は、怠けているわけじゃありません。
エネルギーが枯れているだけです。
限界に達しているだけです。
何度も挑戦して、折れただけです。
それは、責められるべきことじゃない。
むしろ、そこまで頑張ってきたことを認めるべきだと思います。
「よく、ここまで頑張ったね」
「もう十分だよ」
そう言ってあげるべきだと思います。
今日の一歩
今日の一歩は、誰かを「甘え」と切り捨てる前に、一度立ち止まることです。
もし、自分が誰かに「もっと頑張れ」と言いたくなったら、考えてみてください。
その人は、本当に頑張っていないんでしょうか。
それとも、もう限界まで頑張っているんでしょうか。
そして、もし自分が「頑張れない」と感じているなら、自分を責めないでください。
頑張れないのは、甘えじゃありません。
エネルギーが枯れているだけです。
限界に達しているだけです。
それは、正常な反応です。
今は休んでいい。
今は止まっていい。
充電する時間を取っていい。
そのほうが、結果的に長く続けられます。
壊れずに、続けられます。
頑張れない人を、怠け者と呼ぶのは雑すぎます。
その人がどれだけ頑張ってきたか。
どれだけ疲れているか。
どれだけ限界に近いか。
それを考えずに、簡単に切り捨ててはいけないと思います。
そして、自分自身に対しても同じです。
頑張れない自分を責めないでください。
今は休む時期かもしれません。
エネルギーを補給する時期かもしれません。
それは、弱さじゃなくて、自分を大切にすることです。
壊れずに続けるための、必要な選択です。
頑張れない日があってもいい。
止まる日があってもいい。
それを許してあげてください。
そのほうが、長く、平和に、ゆるく生きられると思います。
